死ねばいいのに
死ねばいいのに・・・
今日図書館で借りた小説だ
約400P 約3時間で読み終えてしまった。。。
やばい、おもしろすぎる・・・
サイコパスっぽい主人公が死んだ『知り合い』の死んだ理由を求め
『知り合い』の愛人、隣人、母親などに話を聞きまくるストーリー。
でも、話を聞きに言ってもその知り合いの死んだ理由はちっとも
わからない。
わからないのだ。
とにかく、話を聞く人、聞く人は言い訳しかしないのだ。
仕事、家族、金、立場、、、、
あらゆることを言い訳にして、自分を正当化していく。
その話を追っているとこちらの心も非常に不快なもので満たされてくる。
と同時に、それが自分自身であるということがビシビシ体感を通じてやってくる。
脳と脊髄が痺れ、不快感と同時に不思議な快感がやってくるのだ。
主人公と話す人物はその中で、動揺し、声を荒げ、時には主人公に殴りかかり
涙しながら自分の本音をさらけ出す。
それは人生で初めての咆哮なのである。
僕は、未だ一度もその咆哮を味わったことがない。
物心ついた時から自己否定の病に侵され
それこそ、コーチング、カウンセリング、成功哲学、スピリチュアル様々触れる機会が
あった。
どこかの成功体験ならそれを通じて克服しましたという
ことなんだろうけど、僕は残念ながらそうはならなかった。
骨の髄まで浸った『病人』なんだろう。
がんじがらめになった頭の思考回路の奥に眠る
己の叫びを呼び起こすきっかけになる
作品に出会った。